粗利率5%の改善で利益が2年分に!?

5%改善で利益2倍

粗利益は、二つの顔を持っています(笑
ひとつは“額”という現実的な顔
もうひとつは“率”という本質的な顔

経営者にとり大切なのは
両方の顔を知った上で経営数字を評価しなければ
もうひとつの別の顔に騙されてしまいます。

さらに足を引っ張るのは
日本のマスコミは金額で表現するのが大好きだという事。
そのために“額”の部分に意識が偏ってしまいます。

今回は粗利の“率”という会社の商品・サービスの本質がわかる顔。
5%の粗利率の改善が、2年間の利益になることをお伝えします^^

記事を読んだ5分後に「経営者の粗利率」に対する考えに役立てればと思います^^

目 次 ーーー
● 粗利益は額と率の2つの顔がある!
● 粗利率は、商品・サービスの本当の貢献度を見せてくれる
● 粗利率を5%改善すると利益が2年分になることも^^

このような疑問にお答えします。

ここで注意ポイント・・・。
分かり易さを重要視するために、できるだけ専門的すぎる言葉をつかわず、要点だけをザックリと説明している事をご了承ください。

実践成果 ーーー

粗利率を追求した際に、最も成果が出たのは無駄な値引が無くなったということ。 額ではなく率を求めると、経営数字への向き合い方が変わってくる! 無計画な値引、売値の10%オフはそのまま利益減に! その事を社内で共有した際に、利益が自然と残る経営に翌月から変わりました^^

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● 粗利益は額と率の2つの顔がある!

粗利益に注目するには額と率の2つの視点で考えることが大切!
“額”だけに注目すると商品力が見えないし
例:粗利額は50万円だが粗利率は10% → 500万円
        売上高の500万円だけを見て喜ぶのは危険 

“率”だけに注目すると会社運営の必要なコストを賄えない場合も。
例:粗利率は100%でも利益は1万円 → 経費の支払いが問題
     固定費のために販売個数が必要不可欠← 営業負担増に注意

“額”と“率”のバランスをとる解決法は
* 会社の商品・サービスの個別の粗利額、粗利率を見える化
* 粗利額でABC分析をして会社への貢献度を明確にする
* 自社の既存市場に合う粗利率の高いサービスを投下

などなど

粗利に向き合った経営スタンスに変えてみると
業種業界に添った様々なアイデアが浮かび上がってきます^^
また、社員と一緒に行うと
*粗利を意識した共通言語ができる
*同じ方向ベクトルができる
*アイデアの着眼点シートが完成する

経営者が自社の商品・サービスの粗利額・率を知らないことは
社員ももちろん知らないですよね

粗利率の見直しだけでも
コミュニケーションがとれ、生産性がアップします^^

商品ごとの粗利額と率の見える化作業だけなので
会社全体の売上と利益を社員に公表しなくてもできるので
コストゼロ円のオススメ改善策です!

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● 粗利率は、商品・サービスの貢献度を教えてくれる

粗利率の高いサービスは
小さな会社・店舗にとり取り扱う商品は非常に大切。 
その商品の値段に粗利率をかえると本当の付加価値=粗利益^^
※ 売上高 × 粗利率 = 粗利益

一般的に
飲食店ならば、粗利率70%程度
歯科医院ならば、80%程度
街の電気屋などは、40%程度
卸売りなどは、15%程度
建設業などは、20%程度 など

業種業態ことなるのでしっかりと
自社の平均を知っているだけで、値決めのヒントになります^^
※ Google検索で「 粗利率 業界 」でOK

さらに粗利率は
粗利益=額と一緒に組み合わせて威力を発揮しますが
個々の商品分析をする際に、非常に役立つ経営数字です^^

例えば、
商品A(売値2万円、粗利益1万円)は粗利率50%(5÷10)
商品B(売値1.2万円、粗利益1万円)は粗利率83%(1÷1.2)

つまり
商品Aの方が売上高は大きいが、商品A,Bとも粗利益は同じ。
商品Bの方が粗利率が高いことがわかります。

また
売値が低い商品Bの販売個数が多い場合は粗利額で考えると
実質的な会社が強化すべき商品はBという結果も

商品・サービスが多い場合は
直感的に売上に貢献している商品を10個ほど選択して
その売上合計が会社全体の8割以上あるかを確認

その商品の粗利額・率を会社全員で
共通認識するだけで意識改革ができ下手な値引が無くなります。https://note.com/embed/notes/nc28553b18a92

● 粗利率を5%改善すると利益が2年分になることも^^

皆さん5%の粗利率の改善が
どれだけ利益に影響をあたえると思いますか!?

例えば
売上高が月100万円:粗利率が60%の場合は
粗利額は 60万円に。
固定費を55(人件費30、その他25)だとすると
利益を求める式は “ 粗利額 ー 固定費 ” なので
利益 = 60万円ー55万円=5万円に

それが
粗利率を5%改善すると
売上高が月100万円:粗利率が65%になり
粗利額は 65万円に。
固定費を55(人件費30、その他25)は売上と関係無いので
利益を求める式は “ 粗利額 ー 固定費 ” なので
利益 = 65万円ー55万円=10万円に!

月々の利益が5万円から10万円と2倍に!
年間で計算すると60万円が120万円に!

5%の改善で利益が200%になります^^

60%ー65%お金のブロックパズル

会社経営にとり利益の増加は現金を増やす唯一の営業活動!
つまり、“ 粗利率の改善 = 現金の増加 ”

経営数字と向き合うのは
大変だから、苦手だから後回しにされがちですが
経営を安定させる大切な指標のひとつという事です^^

そして何より、お金不足で資金繰りで困るよりは
経営数字と向き合うのは精神面でかなり有効です!

上記の図はお金のブロックパズル®️です
お金のブロックパズル®️はこちらの記事を参照くださいhttps://note.com/embed/notes/nd1471598ecc6

ちなみに、粗利率の改善は
* 変動費の削減は、仕入れ原価や外注の見直し
* 販売価格の正しい値決め
* 粗利率の高い商品との組み合わせ など

実際に会社の商品・サービスを分析してみると
意外な着眼点やアイデアが出てくるものですよ^^

ぜひ、一度お試しください。
経験上80%以上の会社・経営者の皆さんの意識に影響がありです。

最後までお読み頂きありがとうございます。 小さな会社・店舗の経営にお役に立てる記事をアップできるようがんばります^^

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